勝俣美秋の和楽日記

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学ぶ態度。

「私は何も知らない。だが、私は何も知らないという事を知っている。」

ソクラテスという哲学者が言ったとされる言葉だ。いわゆる「無知の知」だ。

相原コージのコージ苑では、その言葉言っているソクラテスに対して、どうしようもないガキが、

「じゃ、バカって認識しているバカじゃん。」

という突っ込みをしている。それに対して、ソクラテスは、顔を赤らめ、

「・・・そうだ。」

と認めている四コマ漫画になっており、高校生の時に爆笑をした記憶がある。


今回、初の試みではあるが、全体稽古の前、若手に対して事前稽古をやってから、全体稽古に臨んでもらうという事をやっている。本日がその事前稽古の初日である。主に、僕の演出に必要である身体訓練をするためだ。
現場経験の少ない若い役者は、日々の訓練も積んでいない役者が多く、そのため心構えが安易で、現場に入ってから本気にさせるまでに時間がかかり過ぎてしまうからだ。「芝居をやるという態度」を磨く助走期間とでもいおうか。役者にマイペースなんてものはない。

今回の出演者で、大迫綾乃さんという、20歳の役者がいる。

映画に出演したのみで、芝居の経験は全くない役者だ。
映画に出たといっても、まだまだ若いので、経験は少ない。

この役者は、役者の事を全く知らない、というところから学ぼうとしている。
そういう事を、正直に言えるというのは若さであろうか・・・。それもあるだろうが、それだけではない。

10年、20年役者をやって、中途半端な経験があり、何かにかぶれたような役者よりも、全く知らない、と言える大根役者の方が、僕は好きだし、可能性が大いにあるように思われる。

大根役者は食えるが、前者の役者はきたないし食えない。


冒頭の「無知の知」とは、つまり、学ぶ態度の事を言っているのではないだろうか。

これで当然だとか、このくらいやればいいやとかの態度は、マナブという事に於いては不利で、アソブコトに対する好奇心の衰がそうさせるのだろう。

10年、20年、30年、40年・・・と経験を積んでいっても、自分が知らないという事にたいして、顔を赤らめ「・・・そうだ。」と言える、勇気と恥じらいを持った謙虚な人間でいたいと強く思っている。
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  1. 2011/09/05(月) 17:50:04|
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